在宅時間の多い今、家族会議を

今年は緊急事態宣言も発令され、コロナウイルスの終息までには未だ先が見えない状況が続いております。

新しい生活様式も最初は戸惑ったもののマスクにも慣れ、皆様もご自宅で過ごす時間が増えているのではないでしょうか。

親子でのご相談が増えています

そんな中最近は弊事務所にも親子でご相談に見える方が増えております。

現役世代のお子さんが、在宅勤務等で時間に余裕ができ、親御さんと今後のことについて話し合った結果お見えになっているようです。

私は生前対策をよく夏休みの宿題に例えて、セミナー等でお話しさせて頂いておりますが、日々の生活に忙殺されついつい先延ばしになっている方は多いのではないでしょうか。

コロナ禍でたいへん厳しい生活を強いられている状況ではありますが、家族の今後のことを考える上では逆にチャンスとなっているように思います。

家族会議で実践してほしいこと

1.親御さんの現在の認知状況の把握

最近は核家族化が進み、親御さんと別居されている方も多いと思います。通常期ですと近くに住んでいても、例えば日々の生活に追われ週に半日程度しかお会いできていないということもあるのではないでしょうか。終日一緒にいないと分からないこともあります。まずは親御さんの認知状況について、今一度現状把握から始めましょう。

2.親兄弟一堂に会しコミュニケーションを

弊事務所にご相談に来られる相続トラブルの多くはミス・コミュニケーションが原因となっていることが多いです。「親族だから言わなくても分かり合える」。確かにそういうケースが大半かと思いますが、思い込みだけで感情がすれ違ってしまうことがあるのも事実です。親御さんやご親族のことについて、一度ざっくばらんに話し合ってみたらいかがかと思います。肩ひじ張らず、最初は思い出話等、雑談から始めてもよいのではないでしょうか。

3.問題点は何なのか考えましょう。~そして対策へ

問題点の把握と対策を考えましょう。ご自身のご家族の問題は何なのか?もめごとへの懸念か、節税か、はたまた、認知症の親御さんの介護か。生前対策は人それぞれです。ついつい目を背けがちな家族の問題に真摯に向き合ってみましょう。

ただ、生前対策・相続に関する法律や税務は一般の方には縁遠く、『何が問題なのか分からない』という方も多いと思います。専門家に一度は、ご相談されてみたらいかがかと思います。

千葉市美浜区 行政書士キズナ法務事務所